住宅の省エネルギー基準改正の講習会
昨日は、「改正省エネ基準と住宅事業建築主基準の解説講習」という長い名前の講習会を受講するために、東京へ行ってきました。
今回の改正のうち、戸建て住宅に関係しそうな内容は、主にこれまで省エネルギー化が消極的であった建売住宅の業者(年間150戸以上の戸建て建売住宅を供給する業者が対象)に対して省エネルギー性能の水準(達成率)を定める。施行は平成21年4月1日から。
目標水準(5年後の目標値) → 「次世代省エネ基準相当の断熱性能の住宅+標準的設備」の一次エネルギー消費量を10%削減した値
ここで対象となる設備は、暖冷房設備、照明、給湯、換気、(太陽光発電設備)。
評価については、目標水準にたいする達成率で評価し、供給した住宅の平均で達成率を算出するということです。つまり、全棟達成しろといっているのではなく平均でいいですよ、と言う事です。
5年後の目標としてはレベル低すぎだと思いますが、それだけ建売住宅のレベルが低いということなのかも知れません。
面白かったのは、支援ツールの算定ソフトです。やはり根拠となっている数値等のベースは自立循環型住宅でした。
これを使って、家電製品では一般的になっている「トップランナー制」が住宅でも始まるということです。
対象となっているのは、150戸以上の建売り業者ですが、対象とはならない注文住宅メーカーや工務店がこの算定ソフトを使って省エネ達成率を計算したら面白いと思います。
「この住宅は省エネ達成率は○○%です。」なんて表現がチラシに乗る日も近いのでしょうか?
算定用プログラムは4月1日から専用ホームページで上で使えるようになるそうです。
専用ホームページの開設に先立ち、算定用Webプログラムβ版が公開されているそうで、そのURLを教えていただいたので、近いうちに自社の実物件で算定してみようと思います。
どのくらいの達成率になるか楽しみです。
外壁の透湿抵抗比の話や、屋根断熱は透湿抵抗比・小屋裏断熱は移流分を考慮する等、テキストも充実していました。
防湿層ならびに通気層を除外できる条件等の記載もあります。
本当にこれで良いの?と思えるところもありましたが、テキストは盛りだくさんでなんと351ページもありました。
ゆっくり読んでいろいろ考えてみようと思います。
とても面白い講習会でした。しかも無料でした。すばらしい。
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